フランスの好きなもの 【カヌレ】
先日のパリ旅行で大好きになったものの一つが、素朴な見た目が可愛いカヌレ。
夫がカヌレ好き(そんなことは知らなかった笑) で、絶対カヌレ食べに行きたい!と言うことで私としては夫に付いて行っただけでしたが、その美味しさに感動😭
独特の型によって作られる形がなんとも言えない可愛さ。
それに表面の艶々がそそります。
焼きたてはパリパリ表面と、もちもち内側のコントラストも最高。
4、5日と日持ちもよく、日にちが経つにつれもちもち感が増し、変わっていく食感を楽しめるお菓子です。
生地を寝かせる必要がある為急に思い立って作れる物ではないですが、材料や手順は実はシンプルで家庭での手作りが可能なフランス菓子。
今回はそんなカヌレをご紹介します。
パリでカヌレを食べられるお店
Lemoine Canele
カヌレ専門店Lemoine。少し落ち着いた住宅街エリアで周りには美味しいベーカリーやカフェもあります。少し歩くとエッフェル塔にも行ける立地。カヌレ専門店ですがチョコレートやマカロンなどの焼き菓子も販売されています。
カヌレは大、中、小3種類のサイズがあり、1個ずつ購入できる他、6個入りや8個入りの箱入りも用意されています。 カヌレの焼き上がりと販売は朝10時からとなっていますのでお気をつけて。私が行ったのは平日の15時頃ですが、まだカヌレの販売はありましたよ。
箱入りを購入すると、ゴールドのリボンをかけてくれますので、お土産やプレゼントにも素敵です。リボンを掛けてもらう、そのちょっとした時間がなんとも好きでした♡
カヌレはしっかり焼かれて深い茶色。表面がツヤツヤなんです♡焼いた当日の外側はカリカリですが、翌日以降はしっとりしてきます。内側はいつでももっちもちです。
Aux deux CANELES
もう一つのカヌレ専門店はマレ地区にあるAux deux CANELES。店内にはテーブル席があり、中でカヌレを頂けます。コーヒー、紅茶など飲み物も販売しています。
こちらのカヌレはスイーツ系とセイボリー系があって、モダンな感じ!今回セイボリーは試していませんが、気になる方はぜひ。スイーツ系でクリームのトッピングされたカヌレは伝統的なカヌレと一味違って美味しかったです。
カヌレを手作り パリで型を調達
大好きなカヌレを家でも作りたい!と夫が意気込んでいたので、パリにて型を探しました。キッチン用品店でも販売がありますが、一番はカヌレ専門店で型を購入するのが一番だと思います!
なんでも、カヌレの美味しい表面を焼き上げるには銅製の型が一番なんだとか。銅製の型で焼くと熱伝導が良いため、美味しい理想的な皮部分が焼きあがりますよ。写真はカヌレ専門店Lemoineで購入したカヌレ型・大サイズです。
パリにも浅草の合羽橋みたいな、台所用品店の集まったエリアがあるのですが、そちらではシリコン製の型を沢山見つけました。シリコンはお手入れが簡単で焼き上がりの型離れが良いというメリットはありますが、しっかり色づいたカヌレ独特の表面を作り上げるのは難しいそう。
私たちの目当ては、食べ応えのある大サイズの型だったのですが、Lemoine訪問初日は小サイズしかなく、その後用品店や他のカヌレ専門店を探し回ることに、、
残念ながら、私たちがいくつか訪問したキッチン用品店のいずれにも銅製の大サイズは見つかりませんでした…小サイズであれば、いくつか用品店でも見つけましたが…
私たちは大サイズの型を諦めきれず、Lemoineに後日再訪。するとちょうど前日入荷されたということで大サイズをゲットできたんですよ~!!これは運命と思い10個入りを購入しました! この型はLemoineさんでも大人気だそうで、入荷するとすぐ売れてしまうそう。出会ったあなたはラッキーですよ!お値段は安いものではないですが、一生ものです♡
ちなみに、Aux deux CANELESでも銅製型販売されています。サイズは中サイズでした。
パリまで行けない~という方には、日本でも合羽橋の浅井商店さんで銅製型販売されています。10個くらい揃えておくと、ネットで見つかるレシピの分量からみてちょうど扱いやすいかと思いますよ。
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カヌレ型のお手入れ・下準備
さて、さっそく家に帰ったら型の下準備から始めます。
Lemoineには日本人の店員さんがいらっしゃいまして、ありがたい事に下準備やお手入れ方法について教えて頂きました。
型はまず油なじみという処理をします。やり方は色々あるのですが、Lemoineおすすめの方法は「型半分くらいまでサラダ油(使い古しの油でもOK)を入れ、200度で20分位オーブンに入れる」というもの。オーブンから取り出したら油を捨てますが、熱いので注意してくださいね。
私たちは油の取り扱いが怖かったので、ネットで紹介されていた「シリコンの刷毛で内側にたっぷり油を塗って190度で15分オーブンに入れる」方法をチョイス。
型の外側にも油を塗る指示をよくみかけますが、Lemoineさんでは外側に塗るお話は無かったので、内側だけにしました~ 焼いたあとはオーブンから取り出して型から油が出るよう逆さまにして網の上で冷まして完了。
焼いたあとは写真のような感じ↓↓
我が家のオーブンは結構庫内の温度がまばらでして、場所によって結構色が変わりました。でもその後4回くらいカヌレを焼いていますが、色がなんだか復活してきています。お酢と塩をまぜたもので磨いたりすると、化学反応で表面は綺麗にもどるそう。
カヌレを焼いてみる 蜜蝋不要!
さて、カヌレの美味しい皮には蜜蝋が欠かせないとよくネットで見かけますが、Lemoineさんのお話では、本場ホルドーのカヌレ専門店でも蜜蝋を使っているお店はもうほとんどないということ!!今はバターの品質が良くなっているので、蜜蝋ではなくバターをたっぷり型に塗るだけで十分なんだそう。それに蜜蝋って高いし入手が大変ですしね…溶かしバターをたっぷり型の内側に塗って、カヌレを焼いてみましょう。
上手に焼けると型離れもよく、バターで全く問題なし☆
型から出す瞬間の気持ち良い動画はこちら(笑)
初めてのカヌレ作りで成功した嬉しい動画です。
とはいえ、やっぱり蜜蝋も使ってみたいと思い、最近蜜蝋を使ったバージョンでもカヌレを焼いてみました。
はちみつから来る甘~い香りが加わって幸せな焼き上がりでした。
銅製カヌレ型の保管方法
使い終わったカヌレ型はもう何もしなくてOKです!むしろむやみに洗ったり拭いたりしないでください!Lemoineさんから頂いたアドバイスです…
バターが付いたり、すこーし生地が付いていたりすると拭いたり洗ったりしたくなりますが、それをすることにより型内面に傷が付き、そこからどんどん型離れが悪くなるそうです。次回使う時には高温でまた焼かれるわけですし、衛生的にも大丈夫!使い終わって冷めたら、油が染みても大丈夫な容器に入れて保管しておきましょう。
我が家ではキッチンペーパーとベーキングシートを重ねて敷いた箱に入れてしまっています。
最後に
レシピのパターンは沢山ありますので、我が家でもベストなレシピをまだ模索中です。プレーンだけでなく色んなバラエティを作ってみたいなとも思いますが、まずはプレーンを完璧にしよう!と思っています。
各家庭のオーブンの癖によって、レシピ通りに作っても焼き上がりは異なりますし、色々試行錯誤が必要です。でも試行錯誤の中で美味しいカヌレが食べれるのは幸せ♡見た目が完璧でなくても、家庭で食べる分には大満足ですよね。パーフェクトが作れるようになったら、プレゼントにも焼いてみようかなと思っていますが…
今回のフランス旅行ですっかり大好きになったカヌレ、皆さんもぜひお試しあれ~
Shikka