美味しかったイギリス料理【家庭でできるオーブン料理】
イギリス料理はマズイとして有名ですが、確かに見た目は良いのに味はしないパターン、あります。旨味が無いのは仕方ないとして、塩味すらも足りなかったりするんですよね。なのでレストランに行くと必ず食べる前から塩を振っちゃう人、多いです。
そんな不名誉に有名なイギリス料理ですが、やっぱり住んでいるなら作りたいという事で、別記事で紹介している人気料理研究家のレシピに沿って色々作ってみています。
そんな中でも美味しくて我が家のレパートリー入りブリティッシュ料理をご紹介です。
レシピの著者であるMary Berryは人気テレビ番組British Bake Offのジャッジとしても有名。Maryの紹介と参考にしているレシピ本については過去記事をぜひご覧ください↓↓
ではつくってみたものをご紹介。
Wiltshire Pork Casserole
キャセロールはフランス語だそうですがお肉や野菜をお鍋でコトコト煮込んだ料理のこと。時間をかけて煮込むので固いお肉も柔らかくなり旨味が出て美味しくなります。そしてイギリスでは賃貸住宅であっても(ほぼ)必ずオーブンが設置されている程オーブン料理が浸透しているので、こういった煮込み料理はコンロで火に掛けて長時間煮込むのではなく、オーブンに入れて長時間煮込みます。なので目を離しても安心で、時間さえあれば手順はいたって簡単な料理なのです。
今でこそ各家庭にオーブンがありますが、昔は村で共用のオーブンがあって、そこに皆自分のココットを持って行って長時間煮込み調理したのだとか… 出勤時にオーブンに鍋を入れて行って、帰りがけに出来上がったそれを持って帰る…そんな風景が大昔はあったのだそうです。
さて、料理名のWiltshireはイギリスの南西部にあって観光地としても人気なコッツウォルズ地方の一部でもあります。Wiltshireは豚さんの牧畜で有名でハムやベーコンがとても人気なんだそう。そんな地方の料理が今回のWiltshire Porl Casseroleです。
2.5㎝角に切った豚肩を軽く焦げ目が付くまでグリルしたら、チキンストックと隠し味の醤油少々と一緒にオーブンで2時間煮込みます。温度は160度と低温です。
その後取り出してドライプルーンとマッシュルームを加えて更にコンロでコトコト1時間。すると汁気が飛んで凝縮した旨味と、ドライプルーンからでたナチュラルな甘みとでホロホロに煮込まれた豚肉が美味しい1品の完成です。最後にパセリを振って完成です。
食べていくと時々豚肩の脂身部分に当たり、それがまたとろんとして美味しい♡結構味がしっかりしているので、バケットやローストポテトと一緒に頂くのがお勧めです。ワインやビールにも合いそうです。
Lamb Shank
ポークの次はラムです。
Lamb Shankはイギリスのでレストランやパブでも良くメニューに載っている人気物。食べ応えも見栄えも迫力があって、ほろほろのお肉が美味しいのです。
初めて食べた時はパブレストランで頂きました。見た目骨がドカーンと入っているので食べにくそうだな…と思った記憶がありますが、ほろほろなので骨からするすると剥がれ、ナイフとフォークで綺麗に食べられます。ソースはお肉を煮込んでいたスープがシチューみたいになったもの。それがなめらかなマッシュポテトの上に載せられ、ソースを絡めながら頂くのです。
Lamb Shankは子羊のスネ肉でそのお肉の形が特徴的ですが、スーパーではLamb Shankとして最適形態で売っていますので、買ってきたら特に下処理することなくそのまま料理に使えるのが便利でした。
全面をこんがりグリルしたら、ビーフストックと隠し味的にラガービール、そして人参や玉ねぎなどの野菜と一緒にオーブンで2時間半煮込んだら出来上がり。
別で作っておいたマッシュポテトと一緒に迫力満点に高く盛り付けて完成です。
今週末はビーフで作るBoeuf Bourguignonを予定しています。これはフランス料理ですが、イギリスの料理研究家のレシピということで…
作りましたらご紹介しますね。
Shikka