美味しかったイギリス家庭料理 【オーブン料理 その2】
イギリス家庭料理のお供、オーブン。賃貸住宅でもしっかりしたオーブンが備え付けとなっているのがイギリスのすごいところ。
ガスだったり電気オーブンだったりはその家によって違いますが、一葉にサイズ感は丸鶏が入っちゃう位の充分な大きさ。イギリスの日曜日の定番料理は丸鶏をオーブンでじっくり焼いたサンデーローストなので、このサイズ感は必要不可欠なのでしょう。
今回はオーブン料理その２ということで、実際に作ってみて美味しかったオーブン料理をおすすめ兼ねてご紹介します。
ちなみに、サンデーローストはこんな料理。
パブなどで日曜日限定で提供されており、ボリューム満点の一品。一番人気はローストチキンで、ローストポテトなどお野菜、そしてヨークシャープディングが添えられます。そこに肉汁から作ったグレービーをかけて頂きます。一皿食べたらもう昼も夜ごはんもいらない位満腹に。。イギリス料理としてはフィッシュアンドチップスが有名ですが、機会あればこちらもぜひ食べて頂きたいおすすめの一品です。
では早速、作ってみて美味しかったオーブン料理ご紹介していきます☆
Boeuf Bourguignon
牛肉で作るこちらのオーブン料理。フランス料理だそうですが、イギリス人料理研究家Mary Berryのレシピで作ったのでイギリス人にもなじみの料理と想像します。
スーパーで普通に販売されているこんなに大きな1㎏超え塊ビーフを使いました。
レシピでは、トリミングするという指示だったので筋など取り除くのでしょうけど、どこを除けば良いのかトリミング知識が無く判らなかった為そのまま5㎝角位の大きめサイコロに切ってそのまま使いました。
全体に焦げ目が付くまで焼いたら一旦取り出し、同じ鍋で粗めのみじん切りにした小玉ねぎ8個(!)とベーコン1パック(250g)を炒めてこちらも一旦取り出します。
そしてのこった油を吸わせるように薄力粉を軽く炒めたらビーフストックとたっぷりの赤ワインを入れてとろみが付くまで少し火にかけます。とろみが出てきたら具材たちを鍋に戻し入れ、ブーケガルニを入れたら150度のオーブンに1時間半入れるだけ。オーブンに入れている間は、少しふつふつしながらじっくり火が通っていきます。
時間がたったら取り出してマッシュルームを追加。続いてコンロでもう1時間ことことしたら完成です！
最初にトリミングをしなかった結果一部筋ばったお肉がありましたが、脂身はオーブンでじっくり煮込む間にトロトロになって美味しくなりましたよ。肉汁をバケットに染み込ませて食べるととっても美味しかったです。
Kedgeree
続いてはお米＆お魚をつかったオーブン料理ケジャリー。調理過程で複数のフライパンを使うため少しメンドクサイと感じるかもしれない料理ですが、イギリスでは食洗器も備え付けだから洗い物の心配はご無用。先日、同僚のイギリス人男性(60歳)も、「昨日は俺が夜ご飯作ったんだ。Quick & easyなやつ。ほらなんだっけ、名前、、、」と言っていたので、普段料理しない方にとっても簡単で早くできるということ。
そしてそう、このKedgereeはイギリス人でも名前良くわかんないんですかね？ウィキではケジャリーと書いていたのでそう書きますが、インド料理に由来をもつイギリス料理だということで、正しい読み方がご存知の方がいらっしゃったら教えて頂きたい！
早速、完成品の写真はこちら。
レシピ上、本当は卵は切って飾ることになっているんですが、丸ごと1個逃さず食べたいのでそのまま乗せました笑
使っているのはLong grain riceとSmoked Basa。本当はSmoked haddockを使うレシピなんですけど、今回は同じく白身で安かったBasaにしました。Basaはナマズ系の魚です。
イギリスでは燻製された魚が良く販売されています。この料理だけでなく、生臭さが気になる方は、Smoked..を使うと臭いが気にならなくて良いと思いますよ。
Basaはお湯でことこと掛けていわゆるポーチして調理します(ポーチドエッグの要領)。お米はフライパンで2倍のお水を入れて炊きます。この時ターメリックを入れている為黄色い仕上がりになっています。それぞれ調理できたら、魚はほぐしながら耐熱容器にいれてお米と合わせます。そして牛乳(or生クリーム)を回しかけて180度のオーブンに15分位入れるだけ。その間にお米が少し牛乳を吸ってリッチでクリーミーな味わいに仕上がります。最後にゆで卵を飾って完成！
ということで、魚とお米用にフライパンか鍋が二つは必要なんですね。そして耐熱容器も必要だから洗い物は多くなっちゃいますが、所要時間自体は短いので、時間が無い平日の夜にも作れますよ！ぜひ試してみてください。
イギリス家庭のオーブン料理その１はこちらの記事をどうぞ☆
Shikka
