イ ギ リ ス 在 住 夫 婦 の 記 録

イ ギ リ ス 片 田 舎 に 駐 在 中 の 夫 婦 の ブ ロ グ

【イギリスの住宅事情】物件探し編

こんにちは。私たち夫婦はイギリスに駐在を始めて3年目になりました。

私が駐在に来た時は前任者の住宅契約がまだ残っていたので、とりあえずそこに入居。4か月で契約が切れることは判っていましたので、赴任してから程なくして手探りで新居探しを始めました。これから駐在へ来て自分で家探しをしなければならない方々の為に、自分の経験に基づいて物件の探し方やポイントをまとめていきたいと思います。

参考まで私たちのイギリス住宅経験をざっくり書いておきます。

私の最初の居住地はCambridgeshire。ロンドンとは違って日系不動産屋さんの対応エリア外だった為、地元の業者を使う必要がありました。上記した通り最初の4か月間で2軒目探しがスタートです。

無事2軒目の物件に入った後、設備の故障や水回り問題など色んな物件トラブルを経験しながらも、夫Kaneの仕事探しも重なって少しロンドン近くに引っ越す事に。2軒目の契約期間が終了することに合わせ、3軒目はHertfordshireに引っ越しました。Shikkaの職場とKaneの職場のちょうど間位で良いかな~と思った訳です。

現3軒目の物件においても、不動産Agentの癖や相変わらずの水回り問題に合い、不動産Agentや物件オーナー/Landlordとの交渉等を経て、それなりの経験値を重ねてきました…(無い方が幸せな経験値…)

3軒の物件に住む中で、イギリスの物件事情、探し方のポイントが自分なりに形成されてきました。

日本での家探しの当たり前とは異なるイギリスでの家探し。

今後イギリスで家探しされる方の参考になればと思います。

 

物件の探し方

物件の探し方は日本とほぼ同じ。インターネットで下記のような物件情報サイトがあるのでそちらを利用して好みの物件を探していきます。

Rightmove

Zoopla

私は両方併用して検索していました。少し違う物件が見つかることがあります。詳細な検索方法はRightmoveを使ってご紹介します。

 

Rightmoveの使い方

実際のホームページの写真を使いながらご説明。

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希望のエリア名、あるいは郵便番号を入力し「To rent」をクリック

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希望の価格帯、ベッドルームの数等を選んで「Find propeties」をクリック

Property typeというのは物件のタイプで、Housesは戸建てのデタッチドやセミデタッチド、日本でいう長屋のようにお隣さんとくっついたタイプ(テラスドハウス)のこと。Flats/Apartmentsは日本でいうアパートやマンションの1室ということです。

「Find peoperties」をクリックすると検索結果がでます。

もう少し細かく検索結果を絞りたい時は、画面右上に出ている「Filters」をクリック。

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「Filters」では駐車場有無、お庭の有無で絞込可能。

Filtersの横には「Propery Type」というボタンがありますが、こちらでは家具付き等条件が設定できます。

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家具付き・家具無しをここで選択

駐在の方はベッドや収納家具等持ってくるのは大変なので、ほとんどの方がFurnishedかPart-furnishedを選択されるのではないでしょうか。

イギリスの賃貸物件はほとんどの場合、白物家電(冷蔵庫、洗濯機、食洗器、オーブン)は家具付き、家具無し物件に関わらずキッチンにBuilt-in、備え付けとなっています。なので、ベッドや収納等家具は自前で用意出来るが白物家電は付いていて欲しい、という方はUnfurnishedも選択肢に含めると、物件の幅が広がると思います。電子レンジはBuilt-inと別置きの場合とケースバイケースなので、実際の物件見学の時にチェックした方が良いです。

Rightmoveでは無料のユーザー登録をする事でお気に入り機能を利用することができます。物件情報の横にあるマークをクリックしておくことで物件をお気に入り登録することができ、次回以降ログインする事でお気に入りを一覧で確認でき便利です。

また、Alert機能があり、検索条件に合致した最新物件が出た場合メールで案内が届く機能dす。良い物件探しは運、タイミングが命なので、Alert機能は便利です。

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Alert機能はこちらの赤枠で囲ったボタンから設定できます。

物件見学へ行こう!

好きな物件が決まったら物件見学へ行きましょう。

物件は、各Agentに紐づいています。日本の場合、一つの不動産屋に行くと、不動産業界で共有されている物件リストからどのAgent経由でもその物件を契約できます。不動産屋をはしごするケースは、日本ではありませんよね。

一方イギリスでは、各Agentが自分の物件(オーナー/Landlordから預かった物件)を持っていて、各物件は指定のAgentでしか契約できません。そのため、見たい物件たちが別のAgentの物だった場合、物件見学にあたり毎回別のAgentとコンタクトしなければならなくなります(ここが日本との大きな違い!)。各物件のAgent名は下記写真の赤枠部分に表示されています。

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Agentへは電話かメールでコンタクトできます。

メールの方が簡単なので、メールマークをクリック。表示される必要事項を記入し、物件見学希望の旨記載しましょう(例文入れてみました)。見学の前に確認したい事項があれば記入します。

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物件見学の場合は上部の「To view a property」にチェックいれておきましょう

その後Agentから日時や待ち合わせ場所について連絡が入ります(大体電話でコンタクトが来ます)。日本だとまずAgentの事務所に行くのが普通ですが、イギリスの場合は物件前でAgentと待ち合わせするのが普通なので、約束の時間に物件に直行すればOKです。人を探していそうな人を見つけたら、それがAgentの方です笑

 

物件見学・チェックポイント

イギリスでの物件見学は、まだ入居者が居る場合もあります。中に入ると普通に現居住者がランチを食べていることがありました笑 この場合ちょっとうろうろ見ずらいですが、ずけずけとチェックしましょう!経験に基づくチェックポイントを下にまとめます。

エントランス:Flat/Apartmentの場合はオートロック、Houseの場合は二重ロックがあるか確認しましょう。Flat/Apartmentでも二重ロックが付いていた方が良いです。

どの家具がついてくるか:Agentはいまいち判っていない場合が多いですが、Inventory listを依頼すれば提供してくれます。また、まだ現居住者が退去していない場合は今ある家具は実は全て現居住者のものだったというケースがあるので、どれが残るのか細かく聞きましょう。

収納はあるか:上記に関連しますが、極端に収納が少ない物件が多いです。自分に見合った収納があるか、無い場合は新たにタンスなど置くスペースがあるかチェック。

白物家電有無:洗濯機などもキッチン下についているのが一般的。冷蔵庫、洗濯機、食洗器等がご自身の必要サイズに合っているか確認。

バスルーム:私は毎度シャワー・トイレのダメ具合に苦労しています; 現居住者がいる以上お湯は出るものだと疑わず、チェックしなかった私もダメなのですが、シャワーの水圧とちゃんとお湯が出るかは水を出して良いか確認の上、チェックしましょう。また、トイレも水圧が弱く流れにくいケースが多すぎるので、要チェックです。

ベッドルーム:マットレスが老朽化していないか、断った上で乗ってみることをお勧めします。私は現住居にてマットレスが老朽化している事を入居後に気づきましたが、オーナーは交換に応じてくれませんでした。

駐車場のセキュリティ:Flat/Apartmentの場合、駐車場にはゲートなどセキュリティ対策があるか確認しましょう。路上駐車の日常使いは車上荒らしのリスクがありおすすめしません。

自転車置き場:自転車を室内に置くことを嫌がるオーナーが多いです。安全な自転車置き場が用意されているか要チェック。

 

長くなりましたので今回はここまで。

次回は契約編として、入居したい物件が決まった後の手順と注意点をまとめたいと思います。

皆さんが素敵な物件と巡り合えますように!!

 

Shikka