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【2020年9月版】イギリスでドローンを飛ばすために必要な資格や試験

先日私のいとこが「ドローンを買ったから飛ばしたよ」、という入りとしては軽めな投稿をInstagramに上げていました。

そうなんだ~と軽い気持ちで見てみると、そのドローンで撮影された動画は熟練のように安定した絵、そして映像が綺麗なこと!!!

祖父の住む北海道の田舎がこんなにも綺麗なんだ。。。と感動する仕上がりでした。

そんな訳で一気にドローンに興味が沸いた私。

でもドローンっていろんな問題がニュースになるし、資格とかめんどくさそう。。

しかもラジコンもやった事ないから操作する自信がないわ~。。

と、そんなネガティブ感情も持ちつつ調べてみましたら、意外とお手軽な事が判りましたのでシェアします:)

※この記事は、あくまで商用では無く、個人が趣味の範囲でドローンを利用する事を想定して書いておりますのでご注意下さい。

イギリス・ドローンを飛ばすために必要な資格は?

まず気になるのは、イギリスでドローンを飛ばすには資格が必要なのか?という事。

その前に知っておく必要があるのは、イギリスではドローンを使う/飛ばす/操縦する資格と、ドローンを保有する資格=登録2ステップがあること。

  • Flyer ID:セオリーテストという試験に合格すれば貰える、ドローンを飛ばす資格
  • Operator ID:登録申請する事で認可される、ドローンの機体の所有責任者登録

Flyer IDとOperator ID。この二つがドローンを飛ばすために必要となる資格と登録です。

Flyer IDとは

Flyer IDは、ドローンを実際に操縦して飛ばす人が取得しなければならない資格IDです。

ID取得にはセオリーテストというものをオンラインで受験し合格する必要があります。

テストに必要な知識は英国Civil Aviation AuthorityのHPに記載されているので、そこから勉強できます。

ここから勉強できます→The Drone and Model Aircraft Code

勉強と言っても難しいものではなく、主に安全配慮とドローンに関する法律についてが基本の内容。ドローンを使って写真や動画を取るのが一般的なドローンの飛行目的なので、写真や動画に移ってしまう人物などへの配慮に関するプライバシー保護に関する知識も含まれます。

早速全ページ見てみましたら、ポイントは箇条書きや絵で示されているので判りやすい。英語が苦手でも大丈夫かと思います。難しい読み物のようなものはありません。

ただしドローンの安全利用のために大切な事が記載されていますので、しっかり内容は理解し頭に入れてくださいね。

試験は無料で何度でも受験でき、合格さえすれば資格保有にかかる費用はありません。

有効期限は3年間となっていますので、期限が切れる前に再度受験して資格を更新しましょう。

セオリーテストとは

セオリーテストは上述の通りドローンを飛ばすに当たっての安全に関する知識や関連法の知識が主な内容です。実際に飛ばす際に人や建物など障害物との距離はどの位を維持しましょう、とか、空港周辺で飛ばすと逮捕です。といった内容で、常識的に考えれば誰でもすんなり理解できるような内容と思います。

試験にかかる時間はおおよそ20分で、問題数は20問。回答は選択式です。

16問以上正解すれば合格となっていますが、不合格となっても好きなだけ何度でも試験を受験することができます。

Operator IDとは

Operator IDはドローンを所有する責任者が登録しなければならないドローンの機体所有に関する登録IDです。

Operator IDは、自身がドローンを操縦するしないに限らず、ドローンの機体を所有する場合に必要な登録です。

複数の機体を所有する場合は1つのOperator IDで全ドローンをカバーできます。

Operator ID保有者の責任は、

  • そのドローンを操縦する人が有効なFlyer IDを持っていること
  • 登録したOperator IDをドローンに貼り付けること

以上の2点がOperator IDの責任となります。

また、Operator IDはドローンの機体を管理し更には操縦する人が有資格者であることを確認する責任があるので、取得するには18歳以上である必要があります。

18歳未満では取得できませんので、例えば子供がドローンを飛ばしたいといった場合は、親がOperator ID登録し、子供はセオリーテスト受験の上Flyer IDを取得する、という事になります。子供の年齢13歳以上でなければなりません。

自分はドローンの機体を所有するけど、自分では飛ばさないよ、という場合はOperator IDの登録だけでもOKです。

試験はありませんが、Operator IDの登録費用は£9かかります。

有効期限は1年間です。

登録はオンラインで出来ます→My registration

資格や登録が不要なケース

上記で解説したFlyer IDやOperator IDは、使うドローンが250g以下の場合は対象外となっておりID登録が不要となっています。

ドローンを飛ばす場所が屋内だったり、屋外でもネットで囲われた安全なエリア内であればIDは免除されています。

おすすめのドローン

以上のイギリスの法制度や資格要件を考慮して、おすすめのドローンはこちら。

DJI Mavic Mini 

なぜこれがおすすめかというと、飛行時重量が199gであるため資格要件に該当せず、Flyer IDもOperator IDも不要でドローンを飛ばせるからです。

登録費用等、ドローン費用以外の初期費用が掛からないのが良いですよね。

資格不要とは言っても、要らないトラブルを避けドローンを安全に利用するため、ドローン飛行の基礎知識には目を通しておいた方が良いでしょう。

そして、私のいとこが使用していたドローンもこちら。

動画のクオリティと画像の安定度もばっちりでした。

軽い上に鞄に入る位の小型サイズに畳めるので、持ち運びも楽ちんそうです。

最近ではMavic miniで撮影された動画をSNSで良く見かけますので、この手軽さとクオリティを兼ね備えたコスパの良さは世の中のお墨付きかなと思いますのでおすすめしておきます。

おわりに

今回の記事はイギリス民間航空局/UK Civil Aviation Authorityの公式サイトを参考に作成しました。UK Civil Aviatiaon Authorityのサイトは以下↓↓

register-drones.caa.co.uk

2020年9月時点での情報を書いておりますので、最新情報は上記サイトからご確認頂き、責任を持ったドローンの使用をお願いします。

 

Shikka