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Social distancingにも有効 イギリスのスーパーではSmartShopがコロナ渦で便利さ最大発揮

コロナウイルスの感染拡大防止策として人との距離を2m保つSocial distanceがイギリス含め世界各国で求められています。そんな中でも欠かせない食料品や日用品など生活必需品の買い物ですが、外出制限となっている今、このスーパーでの買い物時間が私にとっては唯一の感染機会となっています。

イギリスでは平時から既に各スーパーで導入されていたSmartShop (Sainsbury'sでの呼称です)が、スーパーでの感染機会減少に最大限の効果を発揮しています。

私が知る範囲では日本では今こういったサービスがない、あるいは認知度が低い・浸透していないかと思いますので、今回紹介してみることにしました。

有事だけでなく平時でも便利なので、日本でも広まればいいな~と思います。

SmartShopとは?使い方をご紹介

今回紹介するSmartShopはイギリスの主要スーパーで導入されており、システムの呼び方はスーパーによって様々。我々夫婦が普段使っているSainsbury'sではSmartShopと呼ばれています。WaitroseではQuick Check、TescoではScan As You Shopです。

いずれのシステムでも携帯アプリまたは会員カードで会員情報を事前登録しておくことができますので、ポイント積算が自動的に連動されポイント積算忘れが防げます。

システムの使い方はとても簡単で、大きく分けて2パターンあります。

 

一つ目はご自身の携帯のカメラ機能を使って商品のバーコードを自分で読み取っていく方法。二つ目はスーパーに用意されているスキャン用端末を使って商品バーコードを読み取っていく方法。どちらの方法も基本的な使い方は同じです。二つ目の方法では、スーパーについたらまずは端末が並んでいるエリアへ行き、会員カードのQRコードやバーコードをスキャンします。すると、スキャン用端末が会員情報を読み込むので、それを取って買い物に進むだけ。スキャン用端末の見た目はいわゆるレジに付いているハンドガン式の形です。Tescoの動画が判りやすかったので貼っておきます↓↓ 

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動画ではScan As You Shopを知らない旦那さんが、奥さんが商品を買い物袋に入れたのをみてギョッとするのが面白いです笑

動画の通りテンションがあがっちゃうくらい使い方は簡単かつ便利。棚から商品を選んだらバーコードをスキャンしてそのまま買い物袋へin。買い物がすべて済んだら、専用のセルフレジへ。各セルフレジにもバーコードが付いているので、それをスキャンすると買い物情報がレジへ転送されるので、お支払いをして終了です。

なぜSocial distanceに有効なのか。SmartShopの便利な点

ここでお気づきの通り、お店に入ってから会計終了まで、スーパースタッフとの一切のふれあい無く買い物を完了できるのです。商品のスキャンも袋詰めも支払いも、全て自分と機械の間で行います。

Social distanceが求められている昨今、自分にとってもスタッフの方にとっても、接触機会を減らし感染機会を減らすことが一番。スーパーでも入店待ちの列に対してSmartShopの利用を求めており、お店側としてはスタッフを守ること、少ない人員でお店を回せることにもつながっています。

スーパーでは棚出しへ人員を回していることに加えSocial distanceの為にレジを間引きして開けている場合が多く、より多くの人がSmartShopに切り替えていくことで、お店の負担軽減にも繋がっているようです。

Social distance以外にも便利な点がたくさんあります。

一つは自分のショッピングバックへ直接商品を入れながら買い物を進めて行けること。今まではお会計の為にレジでカートから全部取り出し、会計後にまた詰め直す、、という面倒な作業がありましたが、この作業が無くなるだけで、スーパーでの滞在時間が大きく減ります。

さらに大家族などで沢山購入されるお客さんが通常のレジを使うと、全商品をスキャンするだけで相当の時間がかかります。そういった方々がSmartShopを使うと、レジスタッフの負担とレジでの行列は大幅に減りますよね。

二つ目は携帯アプリが合計金額を表示してくれるので、買いすぎを防ぎます。Sainsbury'sでは一定金額以上の購入で追加ポイントが貰えるクーポンがでることがあるので、その場合はその一定金額以上になっているか確認するにも便利。ポイント獲得漏れを防げます。

そして、買ったものが端末上で一覧になって見れるので、買い忘れ防止にもなります。買い物袋をガサゴソ掘り返して全部入ってるかな?なんてすることは不要です。

 

日本でもセルフレジとして、専用レジで自分で商品一つ一つをスキャンしていくものは一般的になりましたよね。イギリスのセルフレジはそれと同じ機能に加えて、今回紹介したSmartShopの機能が付いている感じです。

技術的には導入簡単かと思いますので、ぜひ進めて欲しいですね~スーパーの人員削減と混雑防止にも平時から役立つのでは?と思います。

なお、SmartShopではランダムに抜き打ち検査を受けることがあり、それに当たるとセルフレジ担当のスタッフが来て5点ほどランダムにスキャンし、ちゃんとこれらがスキャンされていたかチェックされます。このチェック機能があれば悪意のある犯罪は防止できるのではないでしょうか?

その他、アルコールの購入に対しては毎回セルフレジスタッフによるIDチェックが入るので少し面倒。会員情報に年齢登録することでチェック無しでアルコールも購入できるようにならないかな?とも思いますが、アルコール購入に対しては社会的に厳しいのかもしれません。

 

コロナウイルスの拡大を防ぎ、かつこれをきっかけに、もっと便利な世の中になることを祈ります。

 

Shikka