イ ギ リ ス 在 住 夫 婦 の 記 録

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【イギリス】 渡航者への自己隔離措置を開始 これってどうなの!?

イギリスでは、6月8日以降にイギリスに到着する全ての人に2週間の自己隔離期間を設けると発表しました。

今日は自己隔離措置の内容について触れてみます。

本措置の発表前、対象になるのは飛行機で入国した人だけになりそうだという憶測もありましたが、結局、飛行機、船、電車、いずれの手段による入国も対象となりました。

自己隔離措置/UK Self isolation rules

措置のポイントは大きく2つ。

  • 滞在情報を提供すること
  • 14日間の自己隔離をすること

対象者は外国籍者だけでなく、海外から戻ってきたイギリス人も対象です。

滞在情報の提供

入国者は滞在情報と連絡先を提出することになっており、情報提供しない場合、£100(約13,000円)の罰金が科されます。

滞在情報は入国の48時間以内に所定のサイトから入力します。

UK政府のサイトはこちら↓↓

www.gov.uk

求められる情報は: 旅券番号、利用便名、搭乗券の予約番号、到着空港、到着日、滞在場所連絡先など。完成したフォームは入国時に求められるので、紙に印刷するか携帯の画面で見せられるように用意しておきましょう。

こういったフォームチェックなど手続きへの対応の為、当面は自動ゲートによる入国手続きはできないようです。が、日本国籍者はUK/EEAのレーンを使用できます。

入国後

入国後、滞在場所への移動方法に公共交通機関、タクシーの使用はできませんが、他に選択肢が無い場合には公共交通機関の利用が認められています。その場合はフェイスマスクを着用し、他の利用客と2m以上の距離を保ちましょう。この点は結構ゆるい措置となっていますね;

滞在場所に着いた後ももちろん、公共交通機関やタクシーの使用は禁止、仕事、学校、公共の場所に行くことも禁止です。食料品や生活必需品購入の為の外出も禁止となっているので、実質自力では生きていけません笑; 友人知人に支援を頼むか、デリバリーで対応することになります。

実際、旅行者の方や近くに頼れる人が居ない方にとっては、この隔離措置中に英国へ入国することは非現実的ではないでしょうか。

詳細な措置内容については下記政府のページをご確認ください↓↓

www.gov.uk

各方面からの意見・反発

イギリスは自己隔離措置をなぜ今行うのか。。

ロックダウンが始まる頃の3月には、実はイギリス政府は自主隔離措置を一時取っていました。でも症状がある人が対象で拘束力は弱かった。しかも、イギリスは5月にはこの自主隔離措置を一旦引き下げており、あくまでStay at Homeを呼び掛けているだけでした。

それなのに周辺国がどんどん入国規制を解き、渡航者への隔離措置を解除し始めた今になって、症状が無くても隔離義務が発生し、罰金など法的拘束力のある厳しい措置を発表。なぜ今こんな措置を取るんだよ…!!という怒りと疑問が各方面から噴出しています。

 

政府は、隔離措置を取る理由として、感染率の高い国からの流入を防ぐ為と言っています。でも欧州でのワーストはイギリス。。とても納得できる説明ではありません。

格安航空として人気のRyanairのCEOは、この隔離措置自体が信頼性の無いもので、いくら滞在先情報を提供しても、本当に人々が従うとは思えないと言っています。そして、観光業を更に苦しめると。観光業を苦しめるという点には賛同しますが、7月1日から欧州線を機内のSocial distance無しに再開することを掲げている同社CEOの態度はちょっと無責任だと思ってしまいます。

イギリスからの渡航者に隔離措置を取っていないイタリアやスペインは、イギリス政府の措置は不公平だとも漏らしています。

UKの旅行代理店は合同で、新型コロナのリスクが低い国からの渡航者は自己隔離措置の対象から外すべきとの提案を政府へ提出。Air bridge agreementと呼ばれ、双方からの渡航/帰国者を自己隔離措置の対象から外すという案。ポルトガル、スペイン、フランス、オーストラリア、シンガポールがAir bridge agreementの対象国案に入っているようです。

まとめ

イギリスの自己隔離措置は6月4日に詳細が発表され、6月8日から適用が開始されます。この措置は3週間ごとに見直す方針ですから、とりあえず6月29日まで適用となります。7月に入ったら今予約している夏休みの旅行に行けるのか!?というのが全国民の関心事だと思いますが、どうなるのでしょうか。。?

まだ夏の予定を決めていない人は、それぞれの国の中で楽しむのが一番良さそうですね。イギリス国内のホテルやレストランといった施設がいつ再開されるかもまだ先行き見えませんが、再開された場合イギリス国内で何をしようか、夏に向けて考え始めようかなと思っています。

 

イギリスのビスケットレビューも更新しました↓↓ 見てね☆

tash-tsubo.hatenablog.com

 

Shikka