【イギリス】新型コロナウイルスを受けての最近の病院・GP事情
イギリスではかかりつけ医(GP)の登録が必要で、病院にかかりたい時はまずGPに診てもらう必要があります。私立病院に行くなら別ですが、日本みたいにあの医者が良いらしいから行ってみよう～なんて気軽に行く雰囲気ではないのが辛い;
そんなイギリスの最近のGP事情はいかに。
まだ新型コロナウイルスのロックダウンが完全解除されていないこのタイミングで、私の唇が突然腫れて皮が剥けだしました(泣; ネットで調べたりして色々試しても一向に改善せず、辛すぎるので病院行きたい。。！と思って今日GPに連絡してみたので、その体験を元に最新のGP事情をご報告。
病院に行きたいけどこんな状況だから迷ってる～～という方の助けになればと思います。
一般的なGPの現在状況
新型コロナの影響を受けて感染拡大を抑える、スタッフを守る為に各GPでは感染対策を取っています。元々予約をしてからの受診が基本ではありましたが、オンラインによる予約フォームは無くなって、まず電話相談してくださいとのこと。
また、受診の理由が新型コロナの症状に該当する場合には、GPではなく新型コロナ専門相談窓口に連絡するように指導されています。
更に、どうしても面談の必要がある場合にはマスクの着用と病院へ早く着き過ぎないこと(予約の5分以上前に来るなということ)が指導されています。
少しでも滞在と接触時間を減らすよう工夫されています。
e-consult・オンライン相談
私のかかりつけ医のHPを見ると、電話でまず相談してとなっていたので電話してみました。症状を説明の上診てもらいたいことを伝えると、「それは大変ね」という慰めの言葉の後、e-consultというシステムを導入しているのでそちらから症状を入力してみて、とのこと。
e-consultはオンラインの相談フォームで、症状や既往歴などを入力するとその情報を基に医者の診断を受けられるという仕組み。
お医者さんからの返事は翌営業日の終了までにもらえて、病院へ行く必要もないとのことで助かる！早速やってみました。
e-consultを導入している病院の場合、病院のHPにアクセスすると下記のようなフォームが出て来ると思います。
該当する項目を選ぶと、Privacy noticeなどに続き、症状について500語で入力できるページにまず進みました。
ここで全英語力を注いでできるだけ詳しく症状を記入します。。
症状が出た日にちとか経過など詳しく書いていると500語では足りず、少し削除して調整しなければなりませんでしたが、なんとか記入し終えます。
実はその後のページでは「症状があるのはどの部分ですか？」とか「どのような薬をこれまで使いましたか？」など細かく問診してくれるページがあるので、最初に全て詰め込まなくても大丈夫でした(笑;
また、ページを進んでいくにつれ、前のページでの回答を修正したいと思う場面があると思います。
その場合は左下に出て来る「return to previous」ボタンがあるのでそちらで自由に戻れます。戻った場合も記入していた情報は維持されているので、最初から打ち直し!なんてことはありませんでした。
フォームをどんどん進んでいくと、最後のほうで写真をアップロードするページがあります。ここでは、症状がある部分を自分で撮影し、写真を4枚までアップできます。
文字での説明だけでは診断が難しいと思うので、写真を見てもらえるなら英語が下手な外国人でも安心です。写真の横には説明も付けられるので、「この辺りが痛いのよ」とか「ここが変なの」とか訴えられます。
最後に個人情報を入力して終了です。
終了後、「○○日の何時までに回答が届きます」と表示されかつ登録したメールアドレスに連絡も来たので安心でした。
私の場合初めての症状なのでどのような診断が下るのか、またもっと詳しい検査が必要な場合は直接診てもらえるのか？おそらく薬を処方してもらう必要があるので処方箋の受け取り方は？等まだ判らないこともありますが、それは結果がわかりましたら参考まで報告しますね。
診断結果と処方箋
早速、e-consultを提出した翌日、GPからメールで連絡が入りましたので診断結果と処方薬受け取りなどその後の流れについて追加報告です。
さて、気になるそのGPからの連絡内容は……
"Thank you for your recent eConsult request. A prescription has been sent to you nominated pharmacy for collection."
……たったこれだけ！！！診断結果や病名、一体処方薬が何なのかの説明もなしでした～。
そして「あなたが指定した薬局に処方箋は送っておきました」ということですが、私は薬局の登録をした記憶がない。。
過去の病院登録時のやり取りとか、スマホの中身をさかのぼってみると、新型コロナのロックダウンが始まった頃、「今後電子処方箋を全面的に使うようになるから指定の薬局を連絡してね」というテキストメッセージが来ていたのを見逃していました。。
GP登録者全員への自動メールっぽかったし病院にお世話になる予定なかったので完全スルーしていましたよ。
どうしよ～、もう一回病院に電話するかな～と思いながらも一旦病院のHPでPrescription, nominate等のキーワードで調べてみると、NHSとして電子化を進めていること、薬局を指定すればそこに自動的に処方箋が送信され紙で処方箋を受け取る必要の無い事が説明されています。そして、薬局を指定していない場合はどこの薬局でも薬を受け取り可能と書いてあります！！
指定していない薬局での処方薬受け取りにはNHS番号等が必要になると記載されていたので、NHS番号が記載されているGP登録した時のレターを探して近くのBootsに持参してみました。
Bootsの処方箋対応窓口にて、電子処方箋が来ているはずなんだけど、、と聞くと名前を聞かれました。名前だけで見つかるのかな～と待っていると、どうやら見つからない様子。BootsをNominateした訳ではないのですが、、と説明すると何やらピンときた様子。今度は詳しくFirst name、Last name、Date of birthを聞かれ、それで検索するとちゃんと私の処方箋が出てきましたよ～～！良かった！
NHS番号は聞かれませんでしたが、薬局の指定を事前に済ませておかないと電子処方箋を探し出すのに少し手間がかかるみたい。
事前に薬局指定をしておいた方が良いですね。私のGPではテキストメッセージやEmailで病院へ行かずに薬局指定ができるみたいです。
その後薬の受け取りの際には追加で住所を聞かれて本人確認。特に処方薬の使い方説明もなくお金を払って終了でした。
ちなみに、費用は4月のいつかから値上がりして「一律￡9.15になった」と貼紙がされてありました。
そういえば、薬の使い方については処方薬の箱にシールが貼ってあって、そちらに1日3回塗布、7日間継続して塗ってくださいと簡単な説明が書いてありました。
結局自分の症状が何だと診断されたのかは不明なままですが、薬の成分から逆算して想像しています(笑; なんでも良いから良くなってくれれば文句ありません。
おわりに
イギリスでは新型コロナの感染を避けて、病院にかかる方の人数が大きく減っているというニュースをよく耳にします。私もその一人で、今回唇に変な症状が出てからすぐには病院に行かず、ネットで調べて自分でそれらしき薬をBootsで購入して対処しようとしていました。
ところが、結果症状が悪化(涙; 金曜の夕方になって来週病院に行こうと決意し電話をしたところ、オンラインで診てもらえることを知ったのです。
GPにかかるために予約をしても、空いている日まで数日待つのが当たり前だった以前の頃。
今はこんなに簡単に、しかも翌営業日までに回答を貰えるのなら、もっと早くe-consultを知りたかった。。。。
皆さんのGPもe-consult対応しているかもしれません。困ったことがあれば、我慢せずすぐにGPに相談することを強くおすすめします。
なお、最初のGPへの電話相談でもすぐ電話は繋がり、病院としてパンクしている様子もなかったので安心しました。
早く日常に戻って、私の唇も元に戻って欲しいです。。
Shikka
