【イギリス】蜜蝋/Beeswaxの良いところ - カヌレにもおすすめ -
今年初めのパリ旅行で夫が大好きだというカヌレを食べて以来、夫婦でカヌレにどはまり。その旅行では自分たちへのお土産に銅製型を調達して帰りました。
それ以降毎週末のようにカヌレを焼き、失敗する時もあるけれど楽しく美味しく、銅製カヌレ型のある生活を送っています。
カヌレを焼く際、専門店の方のアドバイスもあってずっと型にはバターを塗って焼いていましたが、カヌレを何度か焼いていくと「蜜蝋だったらもっと美味しいのかな…」と蜜蝋を使ってみたい欲が湧いてきました。
イギリスで蜜蝋はどこで入手できるのやら。
調べてみると、実は少量からお手軽に入手できることが判りました。
イギリスの養蜂家さん
考えてみると、イギリスでは個人の趣味レベルで養蜂をされている方が多いように思います。思い返せば、私の勤め先には以前趣味で養蜂している方がいて、同僚はその人が収穫したはちみつを購入していました。聞くと、近所の人にも販売しているそうでした。
ヨーロッパ全体でみてもみつばちに対する関心は高く、これは環境問題に対する思想によるところもありますが、みつばちと彼らの為の環境を守るべきという考えが政治や科学界にも大きく影響を与えていることを感じます。
そして今回蜜蝋を買うために私が利用した養蜂家さんはBax Bees。
イングランド北西部のCheshireにある家族経営の養蜂家さんなのですが、取り扱う商品は自身で飼育するみつばち達が集めたはちみつを原料としていて、商品の幅がとっても広いことに驚きます。
はちみつには余計な熱をかけずに処理を行う為、酵素や栄養成分、フレーバーが自然のまま残されます。丁寧に扱われたはちみつ製品であることが嬉しいポイントです。
Bax Bees
Bax Beesはコロナを乗り越え店舗での営業も再開されています。
イギリス国内とヨーロッパ、カナダには配送サービスも行われていて、今回私はオンラインで購入の上配送をお願いしました。
蜜蝋関連製品だけでも豊富に揃っています。
今回私が購入した食品グレードの蜜蝋の他、家具や木製食器のお手入れに使える蜜蝋から蜜蝋キャンドルまで。
蜜蝋の用途がこんなに幅広い事、知りませんでした。
Bax Beesのウェブサイトには101の用途が記載されています。
何かあなたの役に立つものが見つかるかも。。
食用グレードの蜜蝋はバー1本28gで£3.00(約400円)でした。
おすすめのはちみつ製品
その他のはちみつ製品として、ぜひ試したいのはMead(ミード)。
はちみつから作られる甘いお酒ですが、一般のスーパーではほぼ見かけることはなく、一部酒屋さんで取り扱いがある程度の結構レアなはちみつ酒。
私がMeadに出会ったのはCambridgeで毎年6月に開催されるCambridge beer festival。ビールのお祭りですが、イギリス各地で作られている豊富な種類のMeadも一同に会すとってもレアな機会でした。
ミードに関して、詳しくはこちらの記事をご覧ください↓↓
Bax beesではスパークリングタイプのMeadがあり、とっても珍しいです。
甘いお酒なので、食前酒にしても、デザートに合わせても美味しいです。
蜜蝋を使ったカヌレ
カヌレは伝統的に蜜蝋を型の内側にコーティングして焼くフランスボルドー発祥のお菓子ですが、現代ではバターの品質が上がっていることから、バターで充分代用が効くのだとか。
私がフランスで銅製型を購入した際、お店の方からもバターで充分ですよ~と教えて頂きました。本場ボルドーでも、今でも蜜蝋を使っているお店はとってもレアなんだそうです。
とはいえ、カヌレを何度も焼いていくと、ちょっと一歩進みたくなるというか「蜜蝋を使ったらどう変わるんだろうか」「もっと美味しいカヌレが出来るんじゃないか」という好奇心が湧いてきます。
今回Bax Beesで購入した蜜蝋を使ってカヌレを焼いてみたところ、まず蜜蝋自体からほのかに香る優しい甘い香りがとても印象的でした。
カヌレを焼いている間も、バニラの香りに蜜蝋の甘い香りが加わってなんとも言えない幸せな香り。
手間が掛かっても蜜蝋を使ってカヌレを焼く理由はここなんだ、と思いました。
もちろん表面のツヤツヤやザクザク食感にも一役買ってくれます。
蜜蝋はすぐ固まるので型にコーティングするまでの手際の良さが必要だったり、片付けの手間もありますが、それだけの価値のあるもの。
蜜蝋を使って焼くカヌレ、おすすめです。
↑↑蜜蝋を使って焼くカヌレの焼き上げまでの様子と、カヌレと同郷であるボルドー産のワインとベルモットで楽しむ動画もUPしました。
写真をクリックするとYoutubeの再生ページにアクセスできます。
チャンネル登録で応援頂けると嬉しいです。
Shikka