イギリスの夏スイーツ Eton Mess
6月には数日暑い日が続き、夏の訪れを感じ始めたイギリス。
その後は少し肌寒い日が続き、もう秋!?と感じた在住者の方も多いのでは😅
でも今週末は久々に私の住む辺りは一日中太陽が射していて気持ちの良い週末でした。
せっかくなのでイギリスの夏スイーツとして定番のEton Mess(イートンメス) を作ってみましたよ。
イギリスの夏の定番スイーツ
イギリスの夏の定番スイーツとして思いつくのは、今回紹介するイートンメスの他、サマープディングも定番の夏スイーツ。
どちらも苺を始めとするベリーをたっぷり使う、フレッシュな味わいのスイーツ。
オーブンを使わない、あるいは使っても低温で済むので、夏の暑い日に作ってもしんどくないスイーツ達が夏の定番なようです。
Eton Messとは?
イートンメスとは、メレンゲ、苺、クリームをさっと混ぜただけのスイーツで、ガラスの器なんかに乗せるとその色合いも爽やか。
このスイーツの名前の由来は諸説ありますが、イートン校vsハーロウ校のクリケットの試合に、試合後に食べようとパブロバを持っていたところ、観戦中興奮してぐちゃぐちゃ(mess) にしてしまったが、そのまま食べたら美味しかった。
このストーリーからパブロバを砕いた混ぜたようなスイーツ、イートンメスが誕生した。というのが1番有力な説でしょうか?
パブロバはメレンゲを使ったスイーツとして人気ですが、確かに揺れや衝撃には弱そうなデリケートなスイーツ(笑;
ところで、生クリームを使い暑さに弱そうなイートンメスがなんで夏の定番スイーツなんだろうと疑問に思います。
私が考える理由としては、由来の説にも出てくるクリケットのシーズンが4月から9月だからということと、材料として使う苺の季節が夏だからということでしょうか?
日本にいると苺が最も多く出回るのはクリスマスの時期(ケーキ作りに使うから) と春先ですが、本来のいちごの時期は初夏だそうです。
日本のいちご狩りは温室育ちだから冬〜春先にできますが、路地栽培だと初夏が旬。
イギリスでは毎年7月の第1週〜テニスのウィンブルドン大会がありますが、ちょうど苺の旬と重なるウィンブルドンの会場では、苺のクリームかけが必ず売っているそうです。
Eton Messの作り方
イートンメスを作るのはとっても簡単。
メレンゲ、ベリー、生クリームを混ぜるだけ。
イギリスのスーパーでは出来上がったメレンゲが販売されているので、それを使えば速攻で作れます。
ベリーは苺が基本ですがラズベリー等他のベリーでも美味しいし、パッションフルーツなんて入れても美味しそう。酸味の効いたフルーツが合います。
生クリームは軽く泡立てておくだけ。
以上の材料をザックリ混ぜたら完成です。
イートンメスの作り方&夏らしいお酒とのペアリングを動画にまとめてみましたので、写真をクリックしてぜひご覧ください↓↓
動画ではメレンゲから手作りしています。
Eton Messに合うお酒
Eton Messを夏に楽しむなら、暑い日にもぴったりなすっきりのど越しの良いスパークリング系の飲み物が合うんじゃないかなぁと思います。
私はイギリスらしくGin & Tonicにしようと思い、気になっていたスコットランドのHendrick's ginを合わせて楽しんでみました。
キュウリとバラのボタニカルが効いた独特なジンですが、エルダーフラワーのコーディアルを入れると甘さが加わります。飾りにはきゅうりのスライスをトッピングに添えると、スッキリ爽やか。Eton Messの甘さにも合うのでおすすめです。
おわりに
イギリスのロックダウンは実質終わりと言えますが、我が家ではその名残で毎週末家でお菓子作りを楽しむのが定番になりました。
寒かった3月からロックダウンが始まりお家時間が増え、気づけば外は夏。。
ずっと家にいると季節感が感じにくいですが、せっかくのイギリスの短い夏を楽しもうと夏のスイーツEton Messを作って楽しみました。
Eton Messは軽い口当たりで、イギリススイーツには珍しく?とっても美味しいスイーツでした!!
また食べたいな~~とふとあの美味しさを思い出してしまうくらい。
今度は違うフルーツを組み合わせてアレンジしてみたいなと思います。
皆さんもぜひお試しください。
Shikka