昆虫食がなんだか現実味を帯びた瞬間
日本のベンチャー企業が食用コオロギの販売を始めたというニュースを夫Kaneがネットで見つけて来て、いつか昆虫食が広まるのかな…なんていう話を夫婦でしていました。
私は虫がマジで無理なので、絶対嫌だ！と言うけれど、きっと粉末にされて虫かどうか判らないかもよ、と言うKane。もし昆虫を食べないと生きられない世界になったら、私には虫だということは伏せて食べさせて欲しいです。
そんな話をして数週間後、毎シーズン欠かさず観ているイギリスのTV番組Great British Menu 2020で、昆虫を使ったメニューが2つも登場Σ(￣口￣lll)
Great British Menuはイギリス各地から腕に自信のあるプロのシェフを集めて、特別なバンケットで腕を振る舞うチャンスを競わせる料理番組。詳しくは過去記事をどうぞ↓↓
今年2020年のテーマはChildren's Bookということで、子供の絵本や小説をテーマにした料理で勝負です。日本人にも映画でお馴染みのHarry Potterやナルニア、ピーターラビットなど、有名な本がテーマに出るので見た目も可愛い料理が沢山登場しています。
…とここまでは毎シーズン通りの美味しそうな料理ばかりでわくわくするんですが、今回はちょっと違っていたんですよ。
Children's Bookということでいつもより夢や不思議さ、驚きを追った結果なのか、あるいは今のイギリス料理界をひっぱる若きシェフ達は食の未来を見ているのか、、なんと昆虫を使った料理が、しかもデザートが2品も登場したんですよ～。。。
一つ目はこちらでした。全体の見た目はパッと見問題なし。
雪に見立てたグラニータの下にはホワイトチョコレートのクリーム、ビスケットやナッツで作った土とか、リンゴのキャラメルなどなど手の込んだスイーツエレメントが隠れているんですが、グラニータの上に見える黒い点々はなんと。。アリ。。。ant。。
ズームされた映像では完全なるアリでした。
そしてこの料理をミシュランシェフがジャッジしていくんですが、アリが良い酸味を加えていると高評価！！アリの酸味が良くデザートの甘さとバランスを取っていると言うのです。お皿からデザートをすくう時、アリを求めてしまったとまで言っていました。
まさにアリの風味があるからこそ完成するデザート。
美味しいのか。。。。衝撃でした。
別のシェフが作ったもう一つの昆虫入りデザートはこちら。
こちらの見た目はちょっと明らかすぎでうげ～～と思わずにはいられない;;
綿あめで作った雲の上にイモムシさんが、、worm、、もうwormのスペルまで虫の形に見えてきますわ。。そして、実はコオロギ君も丸ごと乗ってるんですよ～見えますかね？見えない方が幸せかも。
この時のシェフジャッジは女性のミシュランシェフでしたが、調理段階で虫を少し試食して吐き気を催してました笑 でも完成品の味を確認するまでは偏見を持たないでおきましょうと言っていました。。えらい。
このデザートを作ったシェフ曰く、虫君たちはグラノーラのような食感とナッツのような香ばしいフレーバーを楽しめるんだそうです。いつか昆虫がナッツの変わりにスイーツや料理に使われる日が来るのかも、、なんて考えてしまう。
昨日ミックスナッツでタルトを作ったんですが、ミックス昆虫のタルトを作る日が来たら、、うーん。キャラメルでしっかりコーティングしてこんがり焼きこんじゃえば意外とイケるのかも？？なんて少し思考回路がおかしくなってきた。。
プロのシェフ達がこぞって使いたがる食材、昆虫。すでにレストランでも提供されていたりするケースもあると聞きます。おめかししてディナーを食べにいったら虫が提供された、なんてことになったら、、、新しい世界の幕開けです。
昆虫食は新しいビジネスチャンスとして今後市場拡大が期待されているんだそう。タンパク質等栄養価も高くその面からは理想的な栄養源とも言えますし、今回紹介したような一流シェフが味わいの為に使っているのも事実。でもやっぱり見た目が一番のハードルで、特に新しいもの好きな人でなければ、私のような保守的な一般人が当たり前のように食する日は遠いかもしれませんね。
タンパク質といえばプロテインですが、粉末に加工された昆虫の商品もあるので、筋トレの後これらをプロテインに加えて飲むのもありかもですね。オメガ3系脂肪酸も含まれているそうですよ。
新しい物がお好きな方、ミシュランシェフが美味しいというならぜひ使ってみたいと言う方がいらっしゃいましたら、食用昆虫を販売しているこちらの通販を見つけたのでぜひお試しください。。
昆虫たちは主にタイ産ですが、厚労省の検疫と許可をもらって輸入されたものです。
※昆虫は甲殻類と近い生物なので甲殻類アレルギーのある方はご注意ください。
Shikka
